【♪627♪】お掃除の本質

みなさん、こんにちは。代表の松本久晃です。
高校野球も終わり、オリンピックも終わり、夏のイベントが一つ一つと終わっていきながら、秋がやってくるのが待ち遠しい毎日です。
日本も最近では観光立国として、外国の方が観光で訪問される国になってきました。外国の方が日本に観光で来られる理由は様々ですが、どの方も一様におっしゃられるのが、治安がいい安全な国であるという事です。日本の治安を守る警察が優秀であるのでしょうが、警察の力だけでなく治安のいい国は、綺麗な環境であることが条件とされます。治安のいい国で、汚い環境の国はないことがその証拠であるのですが、それは勝手に綺麗になっているのでなく、誰かが綺麗にしているからこそ、環境は守られ、その環境を守ることに気を配る人がいるからこそ、治安は守られます。このことは、私たちが普段からお仕事させていただいているビルも同じこと。汚れていることに全く気を配らないビルは、環境が悪いだけでなく、そこに居る人たちの人間関係や長期的には業績にも影響してくると考えています。環境の良し悪しに関わらず、一時業績があがることはあっても、それは見せかけの業績。長続きもせずに、やがて環境の悪さが業績にも響いてくると思います。要するに、目先のことばかりに気持ちを向け、本当に大切にすべきそこで働く人の環境に気を配れない組織はやがて崩壊していくことの表れだということだと考えています。もっと、わかりやすく言うと、環境に気を配れない人たちの集団には、不正も起きやすく、不正に対してものが言えない環境だったり、不正を擁護する環境だったりが潜んでいます。また、ゴミが落ちていても、自分が落としたゴミでないからと、拾うこともしない組織は、人に対しての関心度が薄いという表れでもあり、同じ職場で働く仲間であっても、常に競争ばかりでチームとして共創(ともに創り上げていく)という意識にならず、自分さえよければそれでいい、という人間関係が作り上げられていきます。
私たちの仕事は、そんな人と人が集まる場所を、人と人が気にかけながら良好に人と人が交会える環境を作る仕事をしている。治安を維持する仕事といってもいいと思います。反対に私たちがいい加減な仕事をすれば、それは治安も維持し難いのだと言うこと。
お掃除の仕事の大切さは、国内よりも、今や国外の人が認め始めています。
どんどん、外国の人たちが日本に観光で訪れる昨今ですが、その外国の人たちが口を揃えて言われることが、繰り返しにはなりますが、治安のよさ。そして、環境、綺麗な国であるということです。それはおそらく、自分の国と比較してのことです。日本がなぜ治安がいいのかは、警察など治安を維持する機関が優秀であったり、日本人の特性である礼節を重んじる風土であったりしますが、綺麗にすることの大切さを心で感じているからだと思います。汚れていることを見て見ぬ振りをせずに、積極的に汚れに気づくことができる。それは、人のことに関心を寄せることにもなり、わずかな変化にも気づけることにもつながる。
お掃除を極めていくことは、実は奥深いことなんです。汚れが気になることは、綺麗にしようという一歩であり、汚れに気づくことは、少しの変化に気づける一歩でもあります。身近な人の変化に気づき、ご近所さんの変化に気づき、地域の変化に気づいていけることが、ビルや地域の環境を良くしていき、ひいては気にかける人の多い地域は、少しの変化に気づける人が多いということから、町の治安のよさにもつながっていく。そんな支えを仕事を通じて私たちは役割として担っていることに、共に働く仲間には自信と誇りを持って欲しいと思います。
この歳になって働く場所がないからお掃除の仕事に
お掃除の仕事は誰でもできる仕事だから
そんな価値の低い仕事ではありませんし、誰でもできる仕事にしてはいけないとも思います。
高齢の方が多い職場でもありますが、それは高齢の方が他に行く場所がないから仕方なくやる仕事でなく、いろんなことに気を配ることができる人生経験が役にたつ仕事だから、自然と高齢の方が活躍できる仕事・職場にしていくべきだとも思います。
オリンピックはスポーツの祭典ですが、もしお掃除のオリンピックがあるなら、間違いなく日本は金メダル独占国になりますね。
綺麗さを競うことにあまり意味はありませんが、やはり綺麗な環境はそこにいる人を心地よくさせ、その心地よさは人の気持ちや表情を明るいものに変え、その明るい人たちの集まりが、町や地域のイメージを作ります。
臭いものには蓋をせず、むしろオープンにしながら、臭いものを芳しいものにしていく関わり方が、私たちに求められていることを感じながら、また、そんな大事な役割を担っていることを改めて意識しながら、また明日からの仕事に取り組んでいただきたいとも思う一日でした。
私たちの仕事が、人を変え、地域を変える仕事。誇りを高く持ち、笑顔でいられますように。

2件のコメント

  1. 栄水化学社長
    松本久晃 様

    初めまして、メールにて大変、失礼致します。
    「あなたの植木職人としての人生に後悔を残さないために」というタイトルで資料を作成しています。「1 植木職人として必要なこと」について私なりに思う事を纏めてみました。
    現在、「片付け学」という章題について纏めようと思い、題材資料を集めていましたところ、松本社長様が綴られた資料に巡りあえた次第です。勝手なお願いを致しますが、今後、参考資料として所々でこちらの資料の中で引用させて頂きたいと存じます。
    宜しくお願い致します。

    〒252-0301
    神奈川県相模原市南区鵜野森1-33-18
    川島 祥三

  2. 川島様 メッセージいただきありがとうございます。お役に立てるようでしたら幸いです。ありがとうございます。

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